平成四年三月、日赤病院整形外科の診断の結果、「多発性関節リュウマチ」と言われ、精神的にもショックを受けました。あの頃は本当に辛かったです。微熱が続き体のふしぶしが、ズキズキ痛みました。夜は関節がうずいて眠れず、わざわざ起き出してきて湿布を貼ったりしていました。朝起きると、手は硬直して固まったようになって動きません。それを布団の中でさすり、台所でお湯につけて温め、やっと少し動くようになった手で何とか家事をしていました。どうにかこうにか朝の片付けを済ますと、長年やっている雑貨店の店番が待っていました。藤の椅子をそばに置いて、お客さんが途切れると横になって休みました。「こんなふうにして、寝たきりなってしまうのかなあ」。ふと、そう考えたりもしました。痛みで不眠がちだった上、血液検査でのリュウマチとの診断。もう、がっくりときて、いよいよ眠れなくなってしまっていたその頃、めまいや吐き気に襲われ、四十度近い熱、あげくに帯状包疹までできて、一週間点滴を受けるという有様でした。お医者様からは「リュウマチに罹ると、免疫力が低下してこの様になる」と聞かされ、ますます自分の体に自信が持てなくなり不安になるばかりでした。
平成四年六月、友人に勧められてアガリクス茸を飲み始めたのは、こんな時でした。正直言って、キノコの煎じ汁で良くなるとはとても思えませんでしたが、2週間ほどたつと、いつの間にか、ふしぶしの痛みが消えて、体が軽くなってとても元気になっていました。リュウマチは、良くなっては再発する、といったことを繰り返します。その時私は、たまたま病気が治る時期が来たのだ、と思いました。そしてアガリクス茸のことは忘れて病院の薬だけを飲んでいました。
それからひと月、ふた月たつうちに、徐々にもとの状態に戻っていきました。微熱、ふしぶしの痛み、朝の硬直など、もうまったく以前と同じ症状でした。歩くのにも三十センチの段差が思うようにならず、足を右から左に動かすのに、ひものようなもので吊り上げて「よいしょ」とやる始末。寝床から起きるのがまた大変で、とうとうベッドを買いました。病院では車椅子に乗り、痛み止めの局部注射を打たれ、店番もずいぶんお客さんに手伝ってもらいました。
そうしているうちに、見かねた友人がもう一度アガリクス茸を試して見ては、と勧めてくれ、再度アガリクス茸を飲むことにしました。
九月一日から飲み始めて四、五日目くらいに、またこの間のように、ふっと体が軽くなり、元気が戻ってきました。このとき初めて、「これが効いてたのね。アガリクス茸のおかげで元気がでたんだね!」とわかったのです。お店にくるお客さんも、皆びっくりしていました。何しろ、ヒーハー、ヒーハー言って、いつもきつそうにしていた私が、顔色は良くなるし、元気になってスイスイ歩く歩くようになったのですから。きちんと飲むようになってからも、時々あちらこちらに硬直や痛みがでますが、身体全体が元気になったせいか気にならないうちに、いつの間にか良くなっています。
そういっても、人間って現金なもので、良くなると病気のことを忘れてしまい、一、二ヵ月アガリクス茸を煎じ忘れて飲まずにいたことが、これまでに三、四回はありました。そうしてリュウマチ特有の症状が出てきて、慌ててまたアガリクス茸を飲み始めるということの繰り返しなのです。
今は夫も嫁も一緒に飲んでいますから、飲み忘れることもなくなりました。私のようなリュウマチの場合、健康維持程度にアガリクス茸を飲んでいると、とても体調が良いのです。決して無理はせず、疲れたらすぐに飲むようにしています。
六年前のことを思い出すと、アガリクス茸と出会えて本当によかったと思います。去年同居している息子に男の子が生まれました。孫かわいさに、つい無理をしがちですが、そのぶん体調維持にも気をつかいますから、かえって元気なくらいです。あの子の世話があるという気の張りと、アガリクス茸が今の私を支えてくれている思います。
出所: http://www.csf.ne.jp